ボードゲーム初心者から経験者まで幅広く楽しめる街づくりゲームといえば「街コロ」。「街コロ」は、日本発のボードゲームで、サイコロを振ってコインを稼ぎ、自分の街を発展させていく作品です。
かわいらしいデザインとシンプルなルールで初心者にも遊びやすく、ドイツ年間ゲーム大賞にもノミネートされた実績を持つ、世界的に人気のゲームです。
今回は、そんな「街コロ」の魅力を紹介していきます!



定価 | 3500円(税込) |
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プレイ人数 | 2〜5人 |
プレイ時間 | 約30分 |
対象年齢 | 7歳以上 |
発売時期 | 2025年6月2日 |
販売元 | グランディング |
デザイン | 菅沼正夫 |
旧版からの変更点
- 箱サイズが小さくなり、持ち運びしやすくなった。(スカスカだった中身もきれいにまとまるように)
- 最大プレイ人数が4人から5人へ変更。
- カードバランスの調整。
- カードサイズ、デザインの変更。

ゲームの目的
プレイヤーはサイコロを振って施設を稼働させることで、お金を稼ぎ、ランドマークを完成させることが目的です。
4種類全てのランドマークを完成させたプレイヤーが勝利です。

内容物(コンポーネント)
- 初期施設、ランドマークカード:30枚(6種類×5人分)
- 施設カード:84枚(各種6枚、大施設は各種4枚)
- コイン:60枚
- ダイス:2個
- リファレンスカード:5枚

- カードサイズ:63mm×88mm(スタンダードサイズ)
- 枚数:119枚
ゲームの準備
各プレイヤーは、最初の町として、初期施設2件(麦畑、パン屋)を表面、ランドマーク4件を裏面にして手元に並べます。その後、3コインずつ配り、余ったコインはまとめて置いておきます。
必要であれば、リファレンスカードを1枚配ります。

プレイヤーが施設を購入できる共通のサプライを作ります。全ての施設を、同じものは重ねて机の上に並べます。


適当な方法でスタートプレイヤーを決めます。
ゲームの進行
ターンプレイヤーは、ダイスを1個だけ振ります。
ランドマークの駅が完成していれば、ダイスを1個振るか、2個振るかを選択することができます。ダイスを2個振った場合は、ダイスの合計値を参照します。

ダイス目と一致した施設の効果が発生します。効果が発動するタイミングは、施設によって異なり、自分以外のプレイヤーのダイス目を参照する施設もあります。
複数のタイプの施設が効果を発生する場合、赤>青>緑>紫の順で処理を行います。複数の施設が同時に効果を発動する場合、1件ずつ効果の処理を行います。
施設の種類・効果 | |
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青色:第一次産業 | 誰のターンでもコインをかせぐ |
赤色:飲食店 | ダイスを振ったプレイヤーからコインをもらう |
緑色:商店・工場・市場 | 自分のターンの時だけコインをかせぐ |
紫色:大施設 | 自分のターンの時だけ特別な効果が発生する |
コインを支払う必要がある場合、可能な限りコインを支払い、足りない分のコインは免除されます。また、複数のプレイヤーに支払いが発生する場合、ターンプレイヤーから反時計回りで支払いを行います。
全施設の紹介
ランドマーク | ||
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施設(1~6) | ||
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施設(7~12) | ||
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大施設 | ||
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ターンプレイヤーは1件だけ新たな施設を建設するか、ランドマークを完成することができます。
- 建設前に所持コインが0なら、1コインをもらう事ができます。もらったコインはそのまま新たな施設の建設に使用することができます。
- 同名の施設は、何件でも建設することができますが、大施設(紫色)は、各種1件ずつしか建設できません。
- 施設の建設は任意です。サプライの状況によっては建設できない場合もあります。
- ランドマークを完成させた場合は、カードを表にします。以降、そのランドマークの効果が発生します。


全てのランドマークをいち早く完成させたプレイヤーの勝利です。

拡張ルール
拡張ルールでは、場に並べる施設をランダムとします。このルールを用いることで、毎回違った戦略が必要となりゲーム性が上がるので、基本的には拡張ルールを入れて遊ぶのをオススメします。
サプライの準備
カード裏面を確認し、「1~6施設」と「7~12施設」の2種類に分けます。その後、それぞれのカードをシャッフルし、2つの山札を作ります。
各山札から施設が5種類になるまで表向きで並べていきます。(同じ施設を引いた場合は、重ねて配置します)

サプライの補充
誰かが施設を建設して、どちらかのサプライが4種類以下になったら、直ちに5種類になるようにカードを補充します。山札が尽きた場合は、補充を行いません。
ゲームのコツ
ゲーム序盤は、収入を安定させるたに青色のカード(第一次産業)を揃えていくのがオススメです。
特定の出目の時に大量に稼ぐことができるようにするのか、分散させてちまちま稼いでいくのか戦略を立てて施設を購入しましょう。
何も考えずに施設を購入してるとうまく稼げません。
ランドマークを完成させることで、永続的に使える効果が発生するようになります。
まずサイコロを2個振れるようにするのか、お金を稼ぎやすくするのか、戦略に合わせたものから順に完成させていきましょう。
相手の施設を見て、柔軟に戦略を変えることも大切です。
レビュー
- ルールがシンプルで初心者でもすぐに理解できる。
- デザインが可愛く、女性や子供も楽しみやすい。
- 運と戦略のバランスが絶妙で、毎回違った展開になる。運が勝つのか、堅実に積み上げた方が勝つのか最後まで分からない。
- 世界的にも評価されており、安心いてオススメできる。
- 拡張セットもあり、リプレイ性がかなり高い。
- プレイ時間が30~60分なので、しっかり遊べて満足感が高い。
- どんな戦略を立ててもサイコロの出目次第では負けることがある。
- 拡張なしだと、何度も遊ぶうちに物足りなくなる。
- ゲーム終盤は、処理が多くなるので間延びしやすい。
- 机の大きさ次第では、カードが置ききれなくなる。
- 少し値段が高い。
まとめ・感想
「街コロ」はサイコロを振って街を育てるという直感的で分かりやすい楽しさが魅力のボードゲームです。
運要素が強い一方で、施設の組み合わせや購入タイミングを考える戦略性もあり、幅広い層に愛されている理由がよく分かります。
初心者が入りやすい設計ながら、拡張を導入すればさらに深い戦略性を楽しめるのも魅力。家族や友人とワイワイ楽しみたい方にはぴったりの一本です。
是非遊んでみてください。



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