「建築関係の仕事がしたいけど、就職先はどこにしたら良い?」
「女の人でも働けるの?」
「給料は高い・低い?」
「資格は必要?」
「しんどいって聞くけど、実際どう?」
建築関係の仕事をするにあたって、このような疑問を持っている方は、多いのではないでしょうか。
当たり前ですが、職種によって内容はバラバラです。
自分にあった仕事がわからないままでは、無駄な勉強をしてしまったり、必要のない資格の取得に時間を費やしてしまします。
私は、大学4年間と新卒で入社してからの3年間の合計7年間建築に関わってきました。
実際に、建築関係の仕事をしている自分のノウハウも参考になればと思います。
本記事では、これから建築関係の仕事に就職する人、転職を考えてる人に向けて必要なポイントをまとめています。
- 仕事内容
- 必要資格
- 給与
- 向いている人
それではいきましょう。
建築関係の仕事とは
建設業では、建物や構造物の設計、建設、管理など幅広い仕事がありますが、大きく下の5種類に分かれています。
- 施工管理
-
「現場監督」と呼ばれ、建設現場で工事の工程管理や品質管理を行う職種。
スケジュールの調整や安全管理、資材発注業務などを行います。 - 設計
-
建物や構造物の設計を行う職種。
建築設計、構造設計、設備設計などがあり、建物の機能や外観、構造を決定し、図面・計算書を作成します。 - 技術
-
建築に関する技術的な支援を行う職種。
主に大工・電気工事士・左官などの職人を指します。
CADオペレーターや技術開発職(新たな製品の開発や既存製品の改良)なども含まれます。 - 営業
-
建築関連製品やサービスの営業を行う職種。
建材メーカーや設備機器メーカー、ハウスメーカーや建設会社などで活躍します。
顧客とのコミュニケーション、契約交渉、ニーズの把握などが主な業務です。 - 事務
-
建築事務所や建設会社での事務業務を担当する職種。
書類作成やデータ管理、事務備品の発注、電話応対など幅広い業務をこなします。
施工管理職8選
建築施工管理
仕事内容
設計図に基づいて、建築物の施工管理を行います。
具体的な仕事内容は、施工計画、資材の発注、原価管理、工程管理、現場での打ち合わせ、品質管理、安全管理などです。
ハウスメーカーや工務店など住宅を扱う会社では、一人の現場監督が一度に数棟の住宅の管理し、ゼネコンなどの大型の建築物を扱う会社では、一つの建物を約半年から2年の間、数人の現場監督で管理します。
オススメ資格
特にゼネコンなどの大型の建築物を扱う会社では、転職、キャリアアップに必要不可欠です。
- 施工管理技士(1.2級)
- 建築士(1.2級)
給与
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 |
---|---|---|---|---|
473万円 | 584万円 | 650万円 | 685万円 | 653万円 |
資格の有無、経験によって異なり、1級建築施工管理技士を取得すればさらなる給料アップが狙えます。
向いている人(女性オススメ度)
建築施工管理をするうえで、「最も大事なのがコミュニケーション能力」だと思っています。
職人、取引先、施主、設計、営業などあらゆる人とコミュニケーションをとる仕事です。
私の経験上ですが、コミュニケーションが上手な人は、男女問わず絶対にうまくやっていけます。
力作業や汚れ作業もあるので、どちらかといえば男性向きの職業ですが、近頃は女性の監督もどんどん増えているようです。
私の会社でも女性の現場監督が増えてきていて、女性でも働きやすくなったんだなと実感しています。
土木施工管理
仕事内容
ダム・鉄道・道路・トンネル・橋・港湾などの土木工事全般の施工管理を行います。
具体的な仕事内容は、施工計画、資材の発注、原価管理、工程管理、現場での打ち合わせ、品質管理、安全管理などです。。
他にも、上下水道工事や災害時の復旧工事も行います。
オススメ資格
土木施工管理は、測量や積算の知識も求められるため、以下の資格は転職、キャリアアップに有利です。
- 土木施工管理技士(1.2級)
- 建設機械施工技士(1.2級)
- RCCM(土木工事に関連する専門技術の有資格者)
- 測量士
- 建築積算士
- コンクリート技士・診断士
給与
保有資格によって異なり、2級土木施工管理技士では年収が約300万〜600万円、1級土木施工管理技士では年収が約400万〜700万円です。
さらに、保有している資格が増えれば、給与アップも狙えます。
向いている人(女性オススメ度)
土木施工管理技士もまた、「コミュニケーション能力が高い」人が向いていると言えます。
その他の施工管理職と比べても、土木施工管理技はまだまだ女性の進出が少ないようです。
土木工事は汚れやすい作業が多いのもまた、女性が少ない理由でしょう。
電気工事施工管理
仕事内容
照明設備工事、発電設備工事、変電設備工事、送配電線工事、構内電気設備工事、信号設備工事、電車線工事などの施工管理を行います。
具体的な仕事内容は、施工計画、資材の発注、原価管理、工程管理、現場での打ち合わせ、品質管理、安全管理などです。
必要資格
電気工事の施工管理を行うのに以下の資格は必ず必要です。
- 電気工事施工管理技士(1.2級)
電気工事施工管理技士の資格は、1級か2級で受注できる仕事の規模が異なります。
工事現場における技術者の立場 | 1級 | 2級 |
---|---|---|
特定建設業*の電気工事の主任技術者または監理技術者 | 〇 | × |
特定建設業*の電気工事の専任技術者 | 〇 | × |
一般建設業の電気工事の主任技術者 | 〇 | 〇 |
一般建設業の電気工事の専任技術者 | 〇 | 〇 |
引用:資格の学校TAC
給与
年収は約500万〜700万円です。
1級電気工事施工管理技士の資格を取得すれば年収1000を目指すことも可能です。
向いている人(女性オススメ度)
「コミュニケーション能力」はもちろん大事ですが、危機管理能力、判断力、スケジュール管理能力を発揮できる方に向いていると言えます。
電気通信工事施工管理
仕事内容
以下の工事の施工管理を行います。
工事種別 | 工事内容 |
有線電気通信設備工事 | 通信ケーブル工事/CATV ケーブル工事/伝送設備工事/電話交換設備工事など |
無線電気通信設備工事 | 携帯電話設備工事(携帯局を除く)/衛星通信設備工事/移動無線設備工事(移動局を除く)/固定系無線設備工事/航空保安無線設備工事/対空通信設備工事/海岸局無線設備工事/ラジオ再放送設備工事/空中線設備工事など |
ネットワーク設備工事 | LAN設備工事/無線LAN 設備工事など |
情報設備工事 | 監視カメラ設備工事/コンピュータ設備工事/ AI(人工知能)処理設備工事/映像・情報表示システム工事/案内表示システム工事/監視制御システム工事/ 河川情報システム工事/道路交通情報システム工事/ETC設備工事(車両取付を除く)/指令システム工事/センサー情報収集システム工事/テレメータ設備工事/水文・気象等観測設備工事/レーダ雨量計設備工事/監視レーダ設備工事/ヘリコプター映像受信基地局設備工事/道路情報表示設備工事/放流警報設備工事/非常警報設備工事/信号システム工事/計装システム工事/入退室管理システム工事/デジタルサイネージ設備工事など |
放送機械設備工事 | 放送用送信設備工事/放送用中継設備工事/FPU 受信基地局設備工事/放送用製作・編集・送出システム工事/CATV 放送設備工事/テレビ共同受信設備工事/構内放送設備工事/テレビ電波障害防除設備工事など |
具体的な仕事内容は、上記の工事作業、施工計画、資材の発注、原価管理、工程管理、現場での打ち合わせ、品質管理、安全管理などです。
必要資格
以下の資格を取得することで、業務の幅が広がり、給料アップにも繋がります。
- 電気通信工事施工管理技士(1.2級)
- 電気通信主任技術者
電気通信工事施工管理技士の1級と2級では、管理できる工事の規模が異なりす。
監理技術者が必要な請負金額4000万円以上の工事は、1級電気通信工事施工管理技士のみが管理できます。
給与
年収は約500〜700万円です。
1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得すれば、年収1000万円も可能です。
向いている人(女性オススメ度)
平均よりも給与が高い、需要がある、転職先が豊富など安定した仕事をしたい人にはオススメです。
また、「コミュニケーション能力」、危機管理能力、判断力、スケジュール管理能力がある人に向いてると言えます。
管工事施工管理
仕事内容
空調設備工事、ダクト工事、下水道配管工事、浄化槽工事、ガス配管工事などの各種管工事の施工管理を行います。
具体的な仕事内容は、施工計画、資材の発注、原価管理、工程管理、現場での打ち合わせ、品質管理、安全管理などです。
必要資格
以下の資格は、転職、キャリアアップには必要不可欠な資格です。
- 管工事施工管理技士(1.2級)
- 配管技能士(1.2.3級)
- 建築設備士
2級管工事施工管理技士では、主任技術者・専任技術者しかできないのに対し、1級管工事施工管理技士では、建築一式工事の全ての工事における、監理技術者としても工事を担当することが可能です。
給与
年収は約400万〜600万円です。
1級管工事施工管理技士の資格を取得していれば、年収は約600万円〜800万円になります。
向いている人(女性オススメ度)
「コミュニケーション能力」、危機管理能力、判断力、スケジュール管理能力がある人に向いてると言えます。
あまり目立たない職業ですが、社会を裏から支えたいという人にはオススメです。
設備工事施工管理
仕事内容
以下の工事の施工管理を行います。
施工管理の対象設備 | 主な工事 |
---|---|
電気設備 | 電気の引込み工事、分電盤の配置工事、コンセントの配置工事 |
配管設備 | 水道管工事、排水管工事、ガス管工事 |
空調設備 | エアコン工事、換気設備工事、排煙設備工事 |
通信設備 | 電話線工事、ネット回線工事 |
機械設備 | プラント建設、エレベーター設置工事、エスカレーター設置工事 |
消防設備 | 消防設備工事、消火栓工事、非常用エレベーター設置工事 |
具体的な仕事内容は、施工計画、資材の発注、原価管理、工程管理、現場での打ち合わせ、品質管理、安全管理などです。
必要資格
転職やキャリアアップに役立つ資格として、以下の資格が挙げられます。
- 電気工事施工管理技士
- 管工事施工管理技士
- 電気通信工事施工管理技士
- 消防設備士
- 建築設備士
給与
月給 | 年間ボーナス | 年収 | |
20〜24歳 | 250,800円 | 557,500円 | 3,567,100円 |
25〜29歳 | 297,300円 | 860,300円 | 4,427,900円 |
30〜34歳 | 341,000円 | 1,067,100円 | 5,159,100円 |
35〜39歳 | 348,400円 | 1,063,700円 | 5,244,500円 |
40〜44歳 | 397,600円 | 1,226,300円 | 5,997,500円 |
45〜49歳 | 411,700円 | 1,429,500円 | 6,369,900円 |
50〜54歳 | 424,500円 | 1,581,200円 | 6,675,200円 |
55〜59歳 | 421,300円 | 1,563,200円 | 6,618,800円 |
60〜64歳 | 348,200円 | 996,200円 | 5,174,600円 |
65〜69歳 | 320,600円 | 589,100円 | 4,436,300円 |
向いている人(女性オススメ度)
「コミュニケーション能力」、危機管理能力、判断力、スケジュール管理能力がある人に向いてると言えます。
大型の建物の設備環境に興味がある人にもオススメです。
建築機械施工管理
仕事内容
建築機械を使った工事の施工管理を行います。
具体的には、工事の指導、建築機械の操縦、原価管理、工程管理、現場での打ち合わせ、品質管理、安全管理などです。
必要資格
建築機械の操縦、工事の施工管理を行うには、以下の資格が必ず必要です。
- 建築機械施工管理技士(1.2級)
1.2級で建築機械を扱える幅が異なり、1級建築機械施工管理技士では、大規模な建築現場における主任技術、監理技術者になることも可能です。
種別 | 該当する機械 |
---|---|
第1種 | トラクター系建設機械(ブルドーザーなど) |
第2種 | ショベル系建設機械(油圧ショベルなど) |
第3種 | モーター・グレーダー |
第4種 | 締め固め建設機械(ロード・ローダーなど) |
第5種 | 舗装用建設機械(アスファルト・フィニッシャーなど) |
第6種 | 基礎工事用建設機械(アースオーガなど) |
給与
年収は約400〜600万円です。
1級建築機械施工管理技士の資格を取得し、経験を積んで監理技術者になれば、年収800万円以上も可能です。
向いている人(女性オススメ度)
「コミュニケーション能力」があり、物事を計画的に進めることができる人にオススメの職業です。
機械の操縦をしたい人、好きな人にはやりがいのある仕事と言えます。
造園施工管理
仕事内容
公共施設の緑化事業や大規模施設での造園工事の施工管理を行います。
具体的な仕事内容は、施工計画、資材の発注、原価管理、工程管理、現場での打ち合わせ、品質管理、安全管理などです。
必要資格
造園工事施工管理で必要な資格には以下の資格が挙げられます。
- 造園工事施工管理技士(1.2級)
- 造園技能士(1.2.3級)
造園工事の責任者として、管理業務を行う場合は造園工事施工管理技士の資格が必ず必要です。
給与
年収は約300〜650万円です。
1級造園工事施工管理技士の資格を取得し、独立すれば年収700〜1000万円も可能です。
向いている人(女性オススメ度)
「コミュニケーション能力」があり、物事を計画的に進めることができる人に向いていると言えます。
状況次第では肉体労働もあるので、女性向きではありませんが、「緑が好き」という人にはオススメの職業です。
設計職(インテリア)8選
建築士(設計士)
仕事内容
建築基準法という法律に基づいて、マンション、ビル、施設、住宅などの設計図を作成を行います。
主に以下の業務に分担されており、すべてを一人で行う企業もあれば、分業している企業もあります。
- 意匠設計
-
建物の配置や形、外観や内観・間取りを計画します。
- 構造設計
-
建物が地震などの災害に耐えられるように、柱や基礎などの構造を考え、耐震性・安全性のある建物を設計します。
- 設備設計
-
人々が快適に暮らせるように、電気、空調、給排水設備の設計をします。
必要資格
建築士として設計を行う場合には、以下の資格が必ず必要です。
設計をするだけであれば、必ず資格が必要ということはありません。
その場合は、建築士ではなく「設計士」となります。
- 建築士(1.2級)
- 木造建築士
木造建築士であれば木造住宅のみ、2級建築士であれば戸建住宅程度の規模まで、1級建築士であればビルや公共施設などすべての建築物の設計を行うことができます。
給与
2級建築士の年収は約350〜500万円、1級建築士の年収は約550〜700万円です。
ハウスメーカー、ゼネコン、工務店、建築事務所など働く場所によって異なり、大手企業であれば平均よりも高い給与を期待できます。
向いている人(女性オススメ度◎)
数学・物理が得意、ものづくりが好き、想像力がある、空間認識力のある、流行を捉えることができる人にオススメの職業です。
設計の仕事は、年々女性の割合が高くなってきています。
デザインの要素がある、私生活の情報を活かせるなどが、女性人気の理由に挙げられます。
インテリアコーディネーター・インテリアデザイナー
仕事内容
クライアント(依頼主)と打ち合わせを重ね、オフィス、店舗、商業施設などの建物内の最適な空間を作り上げていきます。
主な仕事内容は、企画提案、打ち合わせ、床材・壁紙・照明器具などの選定、設備機器・家具の選定及び配置計画、商品の手配などです。
インテリアコーディネーターとインテリアデザイナーの違いには、実は明確な定義付けがありません。
資格ができた当初は、インテリアデザイナーがゼロから空間をデザインするのに対して、インテリアコーディネーターは既存のものを使って空間をコーディネートするという傾向がありました。
現在はインテリアコーディネーターが行う仕事の幅が広がったことにより、空間のデザインを行うこともあり、業務内容は統一化されつつあります。
必要資格
資格は必ず必要ではありませんが、転職・キャリアアップには必要不可欠です。
- インテリアコーディネーター
- インテリアデザイナー
- インテリアプランナー
- インテリア設計士
- 住空間収納プランナー
- 福祉住環境コーディネーター
- ライティングコーディネーター・照明コンサルタント
- 窓装飾プランナー
- キッチンスペシャリスト
- カラーコーディネーター・色彩コーディネーター
給与
年収は約300〜500万円です。
ハウスメーカーやリフォーム会社ではやや高く、家具店やインテリア販売店ではやや低くなっています。
向いている人(女性オススメ度◎)
インテリアが好きで、流行やニーズに的確に答えることができる人にオススメの職業です。
インテリア関係の職業は女性人気も高く、女性ならではの発想力を活かすことができます。
インテリアプランナー
仕事内容
クライアント(依頼主)と打ち合わせを重ね、オフィス・店舗、商業施設などの建物内の企画・設計を行います。
主な仕事内容は、企画段階から建物の外観・内装のデザインを考える、機能面・安全面を考慮した設計、打ち合わせ、現場の管理、床材・壁紙・照明器具などの選定、設備機器・家具の選定及び配置計画です。
インテリアコーディネーターやインテリアデザイナーに比べより設計士に近く、現場管理まで行うのが特徴です。
必要資格
資格は必ず必要ではありませんが、転職・キャリアアップには必要不可欠です。
- インテリアプランナー
- インテリアコーディネーター
- インテリアデザイナー
- インテリア設計士
- 住空間収納プランナー
- 福祉住環境コーディネーター
- ライティングコーディネーター・照明コンサルタント
- 窓装飾プランナー
- キッチンスペシャリスト
- カラーコーディネーター・色彩コーディネーター
給与
年収は約350〜600万円です。
インテリアコーディネーターやインテリアデザイナーと同じく、ハウスメーカーやリフォーム会社ではやや高く、家具店やインテリア販売店ではやや低くなっています。
向いている人(女性オススメ度◎)
インテリアプランナーは、工事の管理も行うため「コミュニケーション能力」が特に大切です。
建築士よりの企画・設計などが好きな人にもオススメの職業です。
その他インテリア関係の仕事と同じく、女性割合の多い職業です。
空間デザイナー
仕事内容
屋内外を問わず、飲食店やショップ、商業施設などの空間のデザインを行います。
主な仕事内容は、打ち合わせ、デザイン案作成、施工業者の選定、現場での品質確認などです。
必要資格
必ず必要な資格はありませんが、以下の資格の取得をオススメします。
- インテリアプランナー
- インテリアコーディネーター
- インテリアデザイナー
- インテリア設計士
- 空間ディスプレイデザイナー
- エクステリアプランナー
- カラーコーディネーター
給与
年収は約400〜600万円です。
デザイン事務所などの小規模な企業に比べると、大手のハウスメーカーや建設事務所のほうが年収が高くなります。
向いている人(女性オススメ度◎)
外観や内装への興味があり、細部までこだわることのできる人にオススメです。
また、コミュニケーションが好き、創造力・表現力がある人にも向いている職業と言えます。
プライベートの知識を活かすこともでき、男女ともにオススメです。
エクステリアデザイナー
仕事内容
クライアント(依頼主)と打ち合わせを重ね、個人住宅、商業施設、企業などの建物の外観(庭、駐車スペース、外壁など内装以外全て)のデザインを行います。
主な仕事内容は、打ち合わせ、周辺環境の現地調査、プランの作成、使用する植栽・門・業者などの選定、プレゼンテーションなどです。
必要資格
必ず資格は必要ではありませんが、資格はクライアントからの信頼にも繋がるので、以下の資格のいずれかの取得をオススメします。
- エクステリアプランナー(1.2級)
- 建築コンクリートブロック工事士(1.2.3級)
- ブロック塀診断士
- 造園施工管理技士(1.2級)
- 造園技能士(1.2.3級)
給与
年収は約400〜600万円です。
独立すれば、さらなる給与アップも可能です。
向いている人(女性オススメ度◎)
コミュニケーションが得意、エクステリアの商品に興味がある、トレンドに敏感、創造力がある人は向いていると言えます。
家具デザイナー
仕事内容
椅子やテーブルといった家具を、メーカーやクライアント(依頼主)の要望通りにデザインします。
具体的な仕事内容は、打ち合わせ、木材・木・ガラス・石などの材料の選定、デザイン図面の作成などです。
必要資格
必ず必要な資格はありませんが、以下の資格は家具職人にオススメです。
- インテリアコーディネーター
- インテリアデザイナー
- カラーコーディネーター
給与
年収は約300〜400万円です。
独立する人が多く、仕事を取ってこれるかで給与に変動があります。
向いている人
家具が好き、自分のデザインした商品を持ちたい人に向いていると言えます。
電気設備設計
仕事内容
建物の設計図をもとに、コンセントやスイッチなどの電気設備の設計を行います。
具体的な仕事内容は、設備の配置を考える、許容電力の計算、配線図面の作成などです。
必要資格
必ず必要な資格はありませんが、以下の資格はキャリアアップや転職に役立ちます。
- 電気工事施工管理技士
- 電気工事士
- 電気主任技術者
給与
年収は400〜600万円です。
役職や会社の規模によっては、1000万円近い年収も可能です。
向いている人(女性オススメ度)
電気関係の知識に興味がある、馴染みのない分野の知識も積極的に取り込める、空間把握能力がある人などに向いていると言えます。
需要が高く、安定した職業につきたい人にもオススメです。
建築模型士
建物の全体像を把握するために、住宅や商業施設などの建物のミニチュア模型の作成を行います。
模型は1/50や1/100のサイズで作成することが多く、顧客のニーズに合わせて、プレゼン用の模型(集客用の模型)、スタディ模型(内部チェック用の模型)、展示模型(展示場に展示する模型)、構造模型(建物の骨組みの模型)を作成します。
必要資格
建築模型士に必要な資格は特にありません。
仕事をする上で、図面を読めることが必須条件のため、建築士の資格の取得がオススメです。
給与
建築模型士としての求人はほとんどなく、あくまで設計士の補助業務として行っている会社が多いようです。
個人で仕事を受注する場合でも、おおよそ年収300〜400万円ほどです。
向いている人(女性オススメ度)
手先が器用、コツコツ作業が好き、細部まで手を抜かない、図面を読むことができる人に向いていると言えます。
技術職18選
大工
仕事内容
木造住宅の新築・増築・リフォーム工事を行います。
主な仕事内容は、木材などの建材の加工、上棟作業(骨組みの組み立て作業)、内部の造作工事などです。
上棟作業のみを行う大工と、階段・床・建具(ドアなど)の造作工事を行う大工で分かれている場合もあります。
必要資格
必ず必要な資格はありません。
技術が優先されるため、以下の資格取得はあくまで実績を証明するものになります。
- 建築大工技能士(1.2.3級)
- 建築士(1.2級)
- 木造建築士
給与
見習いでは、年収は約400万円前後で、ベテランの大工になれば、年収は約500〜600万円です。
独立することで、年収1000万円も可能です。
向いている人(女性オススメ度)
現場では、他の職人や監督とコミュニケーションを取る機会が多いので、「コミュニケーション能力」は必須です。
大工の先輩や親方に可愛がってもらうことができれば、早く一人前になることにも繋がります。
その他には、空間認識能力がある、協調性がある、我慢強い、作業を丁寧に行える、計算が早い、体力がある人に向いていると言えます。
宮大工
仕事内容
普通の大工とは違い、神社や仏閣、城郭の建築と修繕がメインです。一般住宅の新築工事を行うこともあります。
釘や金物を使用しない「木組み工法」で建物を建てていきます。
具体的には、材料の搬入・運搬作業、使用する箇所によって木材の選定、「仕口」「継ぎ手」などの木材同士の接合部分の加工、木彫による装飾、工具の手入れなどです。
必要資格
大工と同様、必ず必要な資格はありません。
あくまで技術や実績を証明するためのものであり、以下の資格はあくまで補助的なものです。
- 建築大工技能士(1.2.3級)
- 建築士(1,2級)
- 木造建築士
給与
見習いでは、年収は約300〜400万円で、ベテランになると、年収は約500〜600万円です。
宮大工の数は年々少なくなっており、技術を認められることができれば年収1000万円以上になることもあります。
向いている人(女性オススメ度)
伝統を維持していきたい、神社仏閣が好き、日々勉強し続けられる、体力がある、京都など神社仏閣が多い地域に住んでいる人に向いていると言えます。
普通の大工に比べ、一人前になるには10年〜15年の期間を要するようです。
土木作業員
仕事内容
ダム・鉄道・道路・トンネル・橋・港湾などの土木工事全般の工事作業を行います。
土木工事作業員は、以下の2種類に分かれ、作業が異なります。
- 土工
-
主な仕事内容は、資材や機械の運搬、足場の組立作業、掘削(土地を掘る作業)、コンクリート施工、くい打ち(軟弱な地盤の改良作業)・くい抜きなどです。
- 機械土工
-
主な仕事内容は、バックホウ、くい打機、パワーショベルやブルドーザーなどの重機の操縦などです。
必要資格
必ず必要な資格はありませんが、働きながら業務に必要な資格を取得していくことになります。
建設機械の操縦には、必ず資格が必要です。
- 建設機械施工技士(1.2級)
- 土木施工管理技士(1.2級)
- 各重機の操縦資格(玉掛け、クレーンなど)
- 建築機械整備技能士
- RCCM(土木工事に関連する専門技術の有資格者)
- 測量士
- コンクリート技士
給与
土木作業員は、日給・月給制がほとんどであり、初心者では日給1〜1万5000円、ベテランになると日給15000円以上です。
企業に就職する場合は、年収400万前後、更に独立すれば1000万円を超えることもあります。
向いている人(女性オススメ度)
日焼けを気にしない、危険に敏感で注意力がある、コミュニケーションをしっかりとれる、機械の操縦をしたい、体力がある人に向いていると言えます。
力作業が多く、夏場は特に過酷なようです。
基礎工事職人
仕事内容
住宅やマンション、施設などの基礎(建物の荷重を支える鉄筋コンクリートで作られた部分)の工事を行います。
主な仕事内容を見る
スプレーや縄などで地面に記しをつけて、図面通りの建物の位置を出します
遣り方でだした位置をもとに地面を掘っていきます。
木の根を切り取ることもあることから「根切り」とも呼ばれています。
掘削を行った部分に砕石をまいていき、ランマーと呼ばれる機械で上から圧力をかけ固めていきます。
砕石の上に「防湿シート」というシートを張っていきます。
このシートは、地面からの湿気を防ぎ、シロアリや木材の腐食を防ぐ効果があります。
防湿シートが全体に張り終わったら、「捨てコンクリート」と呼ばれる厚さ3〜5cmのコンクリートを打ちます。
このコンクリートは、その後の作業(建物の正確な位置を出す、枠を組んでいく)をスムーズに行うためのものです。
ここまでが基礎を作っていく前段階です。
いよいよ基礎本体部分の作業です。
基礎は強度をもたせるため鉄筋コンクリートでできており、その鉄筋部分を組んでいきます。
鉄筋が組めたら、コンクリートを流すための枠を組んでいきます。
枠が組めたら、コンクリートを流していきます.
コンクリートに含まれる空気量を調整するために、バイブレーターと言う機械を使用しながら行っていきます。
コンクリートが固まったら、枠を取り外し、出っ張った部分を削ったりして綺麗にしていきます。
必要資格
基本的には資格は必要ありませんが、以下の資格はどれも作業に役立つため、取得することをオススメします。
- 基礎施工士
- 玉掛け免許
- 移動式クレーン免許
- 車両系建設機械免許
- 型枠支保工
給与
年収は約400〜500万円です。
独立し大手ハウスメーカーやゼネコンから仕事を受注できれば、年収1000万円も可能です。
向いている人(女性オススメ度)
基本的に外作業になるので、日焼けを気にしない人、体力のある人、毎回同じ仕事をこなせる人が向いていると言えます。
鳶職人(足場鳶職人)
仕事内容
建設現場で、外壁を貼る作業など、高所の作業を円滑に進めるために足場を組みます。
主な仕事内容は、支柱の設置、支柱間に足場の設置、現場に応じて防塵シートの取り付け、足場の解体作業、解体後掃除です。
必要資格
必ず必要な資格はありませんが、資格の取得には独立に役立つ、昇給といったメリットがあります。
- 足場の組立て等作業主任者
- とび技能士(1.2.3級)
- 職長・安全衛生責任者教育
給与
年収は約300〜500万ほどです。
日給制をとっている事が多く、日給約1万〜2万円です。
独立することで、800〜1000万円の年収も可能です。
向いている人(女性オススメ度)
体力がある、高所での作業が平気な人、安全意識を持って作業できる人などが向いていると言えます。
足場は重いものだと12.5kgもあり、かなり力の必要な作業です。
外構職人(左官職人)
仕事内容
壁や床を「コテ」と呼ばれる道具で塗り上げ、下地づくりや仕上げを行うのが左官職人です。
現在は、門やブロック積みなどのエクステリア工事を行う外構職人と兼任している職人が多いでようです。
主な仕事内容は、左官仕事、門柱・門塀・フェンスの設置、花壇の設置、ウッドデッキの設置、土間コンクリート打設、カーポート設置などです。
必要資格
必ず必要な資格はありませんが、資格の取得には独立に役立つ、昇給といったメリットがあります。
- 造園技能士(1.2級)
- 建築コンクリートブロック工事士
- エクステリアプランナー(1.2級)
- 左官技能士(特1.2.3)
- ブロック建築技能士(1.2.3級)
給与
年収は約300〜500万円です。
独立することで、年収1000万円も可能です。
向いている人(女性オススメ度)
日焼けを気にしない、体力がある、汚れる作業が大丈夫、エクステリアが好き、発想力がある人などが向いていると言えます。
比較的女性も参入しやすい技術職です。
造園職人
仕事内容
個人住宅の庭、公園、ゴルフ場など様々な場所で造園工事を行います。
主な仕事内容は、デザイン・配置を考える、樹木・草木植え、植木の伐採、芝刈り、伐木(木を切り倒す)、資材(石材など)の手配などです。
必要資格
必ず資格が必要ではありませんが、以下の資格の習得をオススメします。
- 造園施工管理技士(1.2級)
- 造園技能士(1.2.3級)
- 街路樹剪定士
- 公園管理運営士
- 樹木医
- チェンソーによる伐採等特別教育
給与
年収は約400万円前後です。
独立することで、年収約700〜800万円になります。
向いている人(女性オススメ度)
日焼けを気にしない、体力がある、植物が好き、創造力がある人が向いていると言えます。
虫や花粉の対策は十分にしておきましょう。
外壁職人
仕事内容
建物を日差しや雨から守るための外壁部分の工事を行います。
主な仕事内容は、透湿防水シート貼り(雨水の侵入を防ぎ湿気を外に逃がすシート)、胴縁の施工(木を打って空気の通り道を作り結露を防ぐ)、窯業系・木質系・金属系・樹脂系のサイディング(外壁材)を貼る、サイディングの隙間にコーキング(目地材)を充填するなどです。
必要資格
基本的には資格は必要ありません。強いて言うなら以下の資格がオススメです。
- NYGサイディング施工士
給与
年収は約300〜500万円です。
一人で1現場をこなせるようになれば、更に給与はアップします。
私の会社では、26歳のサイディング職人さんが、悪くても月60万円は稼げると言っていました。
良い月は90万円にもなるとか。。。
向いている人(女性オススメ度)
一人で淡々とこなすのが好き、日焼けを気にしない、力作業が得意、高い給与が欲しい、丁寧な仕事ができる人に向いていると言えます。
1枚約20〜30kgのサイディングを持って、足場の上で作業することになり、女性にはオススメできません。
クロス職人
仕事内容
住宅、店舗、オフィスなどの内装の仕上げを行います。
主な仕事内容は、下地のビス穴やつなぎ目をパテと呼ばれ充填剤で埋める、下地を平らに削る、クロスをカットしのりをつけて貼っていく、ローラーをかけて仕上げるなどです。
クロスは下地の処理が大切であり、下地には、石膏ボード(石膏を使用したボードで防火性・遮音性に優れる)が使用されてることが多いです。
必要資格
必ず資格が必要ではありませんが、昇給や独立を考えているのであれば、以下の資格は必須です。
- 表装技能士
- 内装仕上げ施工技能士(1.2.3級)
給与
年収は約300〜400万円です。
独立すると600万円前後の年収になります。
向いている人(女性オススメ度)
室内で働きたい人、手先が器用な人、集中して仕事できる人、丁寧な人が向いていると言えます。
基本室内の仕事であり、力や体力もさほど必要でないので、女性でも比較的参入しやすい技術職です。
電気工事士
仕事内容
電気工事士は以下の2種類に分類されます。
- 建設電気工事
-
住宅、公共施設、ビル、病院などの建物の配線、設備の施工を行います。
具体的な仕事内容は、図面通り電気を配線する、機器の取り付け、電圧の測定、機器の点検・メンテナンスなどです。
- 鉄道電気工事
-
鉄道が安全に運行するための点検、メンテナンスを行います。
具体的な仕事内容は、架線の取り替え、信号機の点検・メンテナンス、踏切の保守点検、駅内の電気設備の設置・点検などです。
必要資格
電気工事を行うには、電気工事士の資格が必ず必要です。
- 第一種電気工事士
- 第二種電気工事士
- 電気工事施工管理技士
工事できる範囲の違い|第二種電気工事士と第一種電気工事士の違い
- 第2種電気工事士一般住宅や小規模な店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。
- 第1種電気工事士第2種電気工事士が行えるの範囲に加えて、最大電力500キロワット未満のビルや工場、大規模な店舗などの工事に従事できます。
免状取得条件・講習受講義務の違い|第二種電気工事士と第一種電気工事士の違い
引用:資格の学校TAC
- 第2種電気工事士第二種電気工事士試験(学科(筆記)・技能)に合格すれば、申請することで誰でも免状を取得することができます。
また、第二種電気工事士の免状には有効期限はなく、一度取得すれば更新の必要はありません。- 第1種電気工事士免状申請には第一種電気工事士試験(学科(筆記)・技能)の合格に加え、3年以上の実務経験が必要となります。
さらに、第一種電気工事士の免状にも、第二種同様有効期限はありませんが、5年に一度、定期講習を受講する法令上の義務があります。また、返納の制度は第一種電気工事士のみに設けられています。
給与
第一種電気工事士であれば年収は約700〜800万円、第二種電気工事士であれば年収は約400〜500万円です。
向いている人(女性オススメ度)
コミュニケーション能力がある、電気に興味関心がある、丁寧に作業できる、日々勉強することができる人に向いていると言えます。
安定した職業がいい人にもオススメの職業です。
配管工職人(水道・ガス・空調)
仕事内容
住宅、マンション、ビルなどの水道新設配管やメンテナンス、ガス供給の配管、エアコンなどの空調配管工事を行います。
水道工事を行う衛生配管工、ガス工事を行うガス配管工、空調工事を行う空調配管工に分かれているのが一般的です。
主な仕事内容は、以下のとおりです。
- 衛生配管工
-
主な仕事内容は、給水管の引き込み、古い水道管の交換、配管勾配の計算、管の切断・接着、既存配管の修繕・メンテナンスなどです。
- ガス配管工
-
主な仕事内容は、ガス管の引き込み、給湯器・ガスメーターの設置、既存配管の修繕・メンテナンス、管の切断・接着などです。
- 空調配管工
-
主な仕事内容は、エアコン・換気ダクトの設置、空調設備の設置・メンテナンス、熱源機器から空調機器までの配管などです。
必要資格
すべての作業に資格が必要ではありませんが、行う作業によっては必ず必要な資格もあります。
- 配管技能士(1.2.3級) (水道・ガス・空調関連)
- 管工事施工管理技士(1.2級) (水道・ガス・空調関連)
- 排水設備工事責任技術者 (水道関連)
- 給水装置工事主任技術者 (水道関連)
- ガス主任技術者 (ガス関連)
- 簡易内管施工士 (ガス関連)
- ガス機器設置スペシャリスト (ガス関連)
- ガス可とう管接続工事監督者 (ガス関連)
- ガス消費機器設置工事監督者 (ガス関連)
- 電気主任技術者 (空調関連)
- ボイラー技士(特.1.2級) (空調関連)
- 冷凍機器責任者 (空調関連)
- 電気工事施工管理技士(1.2級) (空調関連)
- 冷媒フロン類取扱技術者 (空調関連)
給与
年収は約300〜500万円です。
多様な資格を保有し特別な技術者になることや、独立することで年収1000万円も可能です
向いている人(女子オススメ度)
体力がある、丁寧な作業ができる、日々学習できる人などが向いていると言えます。
水道・ガス・空調のどの配管工についても、建築業界での需要は高く、安定した職業です。
屋根職人(板金職人)
仕事内容
住宅から、大型の施設まであらゆる建物の屋根工事を行います。
主な仕事内容は、アスファルトルーフィング(屋根材の下に敷く防水シート)敷き、金属屋根の加工・施工、瓦葺き、屋根の葺き替え、劣化した屋根の塗装、雨樋の取り付け・交換などです。
必要資格
必ず必要な資格はありませんが、屋根職人をする上では取得しておきたい資格は以下のとおりです。
- かわらぶき技能士(1.2.3級)
- 瓦屋根工事技士
- 建築板金(1.2.3級)
- 塗装技能士(1.2級)
給与
年収は約400万円前後です。
資格取得で給与アップを期待でき、独立することで年収1000万円も可能です。
向いている人(女性オススメ度)
日焼けを気にしない、体力がある、高所が苦手でない、安全に仕事ができる、丁寧な作業ができる人に向いていると言えます。
屋根工事は定期的なメンテナンスが必要で、仕事の供給は安定しています。
建築塗装職人
仕事内容
建物の屋根や外壁、その他看板などの塗装を行います。
主な仕事内容は、各素材に合わせた塗料の選定、塗料が必要な部分以外に付着しないようにマスキングテープなどの養生する、塗料の下塗り、塗料の中塗り・上塗りなどです。
必要資格
必ず必要な資格はありませんが、独立を考えている人であれば取得しておくことをオススメします。
- 塗装技能士(1.2級)
- 外壁劣化診断士
- 屋根診断士
給与
年収は約400万円前後ですが、地域によっては年収が500万円以上の場合もあります。
独立することで、年収1000万円近い収入も可能です。
向いている人(女性オススメ度
)体力がある人、高所が苦手でない、潔癖症じゃない、細かい作業が得意、シンナーの匂いが平気な人が向いていると言えます。
技術がないうちは、衣類を汚さずに仕事するのはほぼ不可能です。
汚れる仕事が嫌な人には、オススメできません。
溶接職人
仕事内容
鉄・アルミニウム・クロム・プラスチックなどの接合を行います。
溶接には融接・圧接・ろう接の3種類があります。
- 融接
-
アーク放電、ガスバーナー、レーザーなどで金属を熱し、溶かして溶接する方法。
- 圧接
-
薄い・硬い金属に用いられる溶接で、プレス機で圧力をかけ爆発や摩擦熱で接合する方法。
- ろう接
-
素材そのものを溶かさずに、溶加材と言われる融点の低い金属を流し込んで溶接する用法。
上記の3つが主な仕事内容です。
必要資格
必ず必要というわけではありませんが、行う作業によっては習得の必要があります。
技能講習を受けると取得できる資格で、持っておいて損はないです。
- ガス溶接作業者
- アーク溶接作業者
- ガス溶接作業主任者
- ボイラー溶接士(特別.普通)
給与
年収は約300〜500万円です。
向いている人(女性オススメ度)
ものづくりが好き、体力がある、集中して作業できる、手先が器用な人が向いていると言えます。
溶接は一歩間違えれば大怪我をしかねない作業です。
常に注意を怠ることなく作業することが絶対条件というのを覚えておいてください。
解体職人
仕事内容
重機、時には手作業でビルやマンション、住宅などの取り壊しを行います。
主な仕事内容は、取り壊す建物の調査、取り壊し方法の決定、ホコリが飛ばないよう水をまいたり養生のシートを張る、重機の操縦、ゴミの運搬・処分、機器を使用して手作業で取り壊しなどです。
必要資格
自身で解体業を行う場合は、建設業許可・解体工事業者登録が必要ですが、作業員として従事する場合は、必要な資格は特にありません。
給与
年収は約400〜500万円です。
独立することで、年収1000万円も可能です。
向いている人(女性オススメ度)
体力のある人、力のある人、汚れが気にならない人、協力して作業できる、ストレスを発散したい人に向いていると言えます。
解体作業は早朝や遅い時間帯を避けて行う事が多いため、残業が少なく決まった時間で働くことができます。
タイル職人
仕事内容
建物の床・壁・水回りなどのタイルを貼り、仕上げを行います。
主な仕事内容は、タイルの修繕工事(打診して浮いている箇所の確認、目視で破損箇所の確認、下地の補修、タイルの補修、タイル目地の補修)、タイルの割り付け(どこから貼っていくか決める)をする、下地剤の用意、下地の施工、タイルの加工・貼り付け、目地塗り(タイル間を充填する)、仕上げの掃除などです。
必要資格
必ず必要な資格はありません。以下の資格の取得はキャリアアップにオススメです。
- タイル貼り技能士(1.2級)
給与
年収は約300〜500万円です。
見習いのときは低いですが、技術を身に着け仕事の幅を増やしていくことができれば、年収600〜700万円も可能です。
向いている人(女性オススメ度)
デザイン性がある、手先が器用、頭で仕上がりをイメージできる、細かい作業が得意な人が向いていると言えます。
タイル職人は、決められた寸法の中にどうやって貼っていくかというデザイン性を求められます。
女性は手先が器用で、デザイン性に富んでいる人が多いので、そういった観点では女性にもオススメです。
美装職人
仕事内容
建築現場での仕上げの掃除を美装と言い、新築の引き渡し前の掃除を行います。
主な仕事内容は、窓・レールの掃除、付着した接着剤・埃・泥の掃除、床の雑巾がけ、専用の薬品を使用して塗料などを汚れを落とすなどありとあらゆる掃除業務を行います。
引き渡し前の清掃なので、髪の毛や足跡にも注意して行うことになります。
必要資格
特に必要な資格はありません。
給与
年収は約250〜650万円と幅広いです。
見習い時期はかなり低いようですが、独立すると比較的高水準の年収になります。
向いている人(女性オススメ度◎)
掃除が好き、新築住宅が好き、丁寧に作業ができる、一人で淡々と作業したい、継続できる、独立したい人に向いていると言えます。
あくまで仕事としての掃除なので、普段家でしている掃除とは違います。
ですが、仕事をするうちにだんだんと理解できるので、やる気さえあれば初めやすい仕事です。
リペア職人
仕事内容
建物の家具、壁、床などあらゆる箇所の補修を行います。
主な仕事内容は、新築住宅の補修、既存住宅の補修、家具の補修、階段の補修、サッシの補修、建具の補修、天然石・大理石の補修、木目の補修などです。
必要資格
必要な資格は特になく、技術が求められます。
給与
年収は約250〜600万円です。
リペア工事の利益率は8〜9割と言われており、独立することができれば非常に高い利益を生み出せます。
中には年収2000万円を超えた人もいるそうです。
向いている人(女性オススメ度)
細かい作業が得意、手を抜かない、一人で淡々と作業がしたい、独立したい人に向いていると言えます。
私の会社でも新築の補修を行ってもらっています。
ほんとに傷があったのかってくらい綺麗に補修されててびっくりします!
営業職3選
不動産営業
仕事内容
住宅やマンションの販売、賃貸の仲介などを行います。
代表的な3分野ごとに仕事内容を紹介します。
- 不動産販売
-
自社所有の戸建住宅・分譲マンションの販売します。
主な仕事内容は、テレアポ、飛び込み営業、来客・電話対応、商談・提案、物件撮影、オープンハウスの準備、入力作業、案内用資料の作成、ローン審査、役所審査、重要事項の説明、契約書の作成、引き渡し、アフターケアなどです。
- 賃貸仲介
-
戸建て住宅やマンション、店舗やオフィスの賃貸契約を所有するオーナーに代わって行います。
主な仕事内容は、集客、物件の調査・査定、来客・電話の対応、ヒアリング・物件紹介、物件案内、入居準備・手続、契約書の作成、重要事項説明などです。
- 売買仲介
-
土地や物件の売り手と買い手の間に入り、売買契約をサポートします。
主な仕事内容は、集客、売り物件の査定、売買交渉、物件案内、ローン審査、契約書の作成、重要事項の説明、引き渡しなどです。
必要資格
必ず必要な資格はありませんが、転職活動、顧客からの信頼で有利なので、以下の資格の取得をオススメします。
- 宅地建物取引士
- 賃貸契約不動産管理士
- マンション管理士
- 不動産鑑定士
- 不動産コンサルティング技能士
- 土地家屋調査士
- FP技能士(1.2.3級)
給与
年収は約400〜600万円です。
不動産営業は、基本給にプラスでインセンティブの支給があり、業績によっては年収1000万を軽く超えます。
私の会社のトップ営業マンは、1回のボーナスで200〜400万円支給されています。
そこに基本給がプラスされるので、年収は1000万円を超えている計算です。
向いている人(女性オススメ度◎)
コミュニケーション・接客が好き、成果報酬型がいい、向上心が強い、仕事が大変でも稼ぎたい、忍耐力がある、チェック作業が得意、目標に向かって走り続けられる人が向いていると言えます。
不動産営業は、業務が多忙でプライベートの時間も顧客対応をすることが少なくないです。
企業によりますが、離職率も高い傾向があるので、働く場所はしっかり調べてから決める必要があります。
メーカー営業
仕事内容
メーカー営業は、基本的にBtoB(企業と企業の取引)で、自社で開発・製造した商品の営業を行います。
建設業界だと、設備メーカー、建材メーカー、家具メーカーなどのメーカー営業があります。
仕事内容は主に以下の2つです。
- ルート営業
-
すでに取引を行っている顧客を対象に、製品の紹介、ヒアリング、アフターフォロー、クレーム処理などを行います。
- 新規営業
-
新規企業が対象の営業で、飛び込み営業、紹介営業、テレアポ、提案、見積もりの提示などを行います。
必要資格
基本的に必要な資格はありません。
各分野の専門の資格があれば、名刺に記載できるため、営業の成功率に影響があるかもしれません。
給与
年収は約400〜500万円です。
実力次第では、インセンティブにより大幅に給与がアップする可能性があります。
向いている人(女性オススメ度)
誠実、説明が得意、コミュニケーションが得意、自社製品の魅力を理解出来ている・興味がある、相手の立場に立てる、資料を作り込める人などが向いていると言えます。
メーカー営業の相手はあくまで企業です、企業に寄り添った提案をできるかが鍵となります。
不動産鑑定士
仕事内容
営業職ではありませんが、建築関係の仕事のうちなので紹介します。
土地や家屋などの不動産の価値を公正な立場から評価する職業です。
公示価格や相続税路線価格の評価を行う「公的評価」と、資産評価や担保評価などの「民間評価」に分かれて位ます。
時には、個人や企業に対して不動産の専門知識に関するコンサルタントを行うこともあります。
必要資格
不動産の鑑定評価は不動産鑑定士の独占業務となっております。
「不動産鑑定士」の資格は必ず必要です。
給与
年収600万円を超えれば高収入と言われている日本では、かなり高水準の給与と言えます。
向いている人(女性オススメ度)
継続して勉強できる人、論理的思考ができる人、責任感が強い人、説明する能力がある人が向いていると言えます。
不動産鑑定士は、短答式試験の合格率が32〜36%ほど、論文式試験の合格率が14〜17%ほどと最終的な合格率はかなり低いと言えます。
2000時間の勉強で合格できたら優秀と言われるくらい難関の資格であり、継続して勉強できない人はこの時点で諦めるのが無難です。
資格を取得すればかなりのリターンが期待できるので、継続できる人は是非目指してみて下さい。
建築関係の仕事への道のり
施工管理職を目指すのであれば、まずは建築学校への進学を目指します。
国公立・私立大学の建築学科もしくは、建築の専門学校があります。
受験難易度、費用、カリキュラム、通学距離などをしっかりとリサーチしましょう。
ちなみに私は、在学中に二級建築士の資格を取得できる専門学校を選びました。
就活のときに有利に働いたので、最善の選択だったと思っています。
施工管理にはいくつかの種類があります。
継続できることが大切なので、興味関心のある分野で選ぶのが理想です。
仕事に慣れてきたらキャリアアップを目指します。
施工管理の資格は基本的に実務経験が必要です。
昇進・昇給には必要不可欠なので取得可能なタイミングがきたら、すぐにでも取得するのがオススメです。
とは言っても、タイミング的には仕事が忙しいと思うので、仕事に支障のない程度に資格勉強に励みましょう!
設計職を目指すのであれば、施工管理職と同様建築学校への進学を目指します。
デザイン系の仕事を目指すのであれば、在学中に資格の取得ができる専門学校への進学がオススメです。
同様に受験難易度、費用、カリキュラム、通学距離などリサーチもしっかりしておきましょう。
大手ハウスメーカーへの就職は、倍率が非常に高いです。
建築学校の卒業は、ほぼ絶対条件と言えます。
在職中の資格の取得が条件の会社もあるようです。
自分にあった働き方ができるような企業を選ぶことが大切です。
設計職になるのであれば建築士の資格取得を目指しましょう。
デザイン系の職業でも重宝される資格であり、取得しておいて損はありません。
令和2年から建築士の受験資格が緩和され、受験しやすくなりました。
〔例〕大学を卒業し、1級建築士の免許を取得する場合
大学を卒業(指定科目を履修)すれば、1級建築士を受験できる!
〔例〕2級建築士を取得し、1級建築士の免許を取得する場合
2級建築士を取得すれば、1級建築士を受験できる!
〔例〕工業高校等を卒業し、2級建築士の免許を取得する場合
工業高校を卒業(指定科目を履修)すれば、2級建築士を受験できる!
引用:日建学院
資格を習得して、昇進・昇給を目指しましょう!
職人は学歴よりも技術が重視される傾向があります。
高校卒業後にすぐ就職を考えているのであれば、工業高校への進学がオススメです。
工業高校では、ものづくりの基礎を学ぶことができ、建築職で役立ちます。
また、大学在学中にアルバイトで経験を積むこともオススメです。
卒業後、すでに基礎が身についた状態で仕事を初めれるメリットがあります。
外作業がメインなのか、重いものを持つのか、どんな工具が必要なのか、平均給与、勤務時間・場所など様々な要素から、最も自分に適したものを選びましょう。
職人であれば、最終的には独立を目指したいです。
経験、技術を磨き、人脈を築き上ることで、独立への道が見えてきます。
自分で仕事を受注することができれば、給与はぐっと上昇します。
可能であれば、建築学校に進学しましょう。
不動産営業職は、施工管理や設計に比べて建築の専門性が問われる分野は少ないです。
実際に、普通の文系大学から進学している人もよく見受けられます。
普通の学校に進学していても、建設業の営業は就職しやすいと言えます。
不動産営業は、残業が多い、休暇が取りづらい、ノルマがあるなどの理由できついと言われています。
いわゆるブラック企業も多数存在し、「帰宅したら日をまたいでいた」なんてことが日常的な会社も多いようです。
企業説明会へ参加したり、面接時に直接聞いてしっかりと確認しておきましょう。
不動産営業に必要な資格はいくつかありますが、宅地建物取引士の資格習得を目指しましょう。
「重要事項の説明」という独占業務もあり、業務の幅を広げることができます。
また、資格の有無は昇進・昇給ももちろん、お客さんからの信頼にも繋がるので、業務への重要性が高いと言えます。
建築関係の仕事のメリット・デメリット10選
- 仕事が形として残り続ける
- スキルを身につけることができる
- 建築業界が安定している
- 社会貢献することができる
- 高収入が狙える
- 転職先の数・種類が豊富
- 需要が高い
- コミュニケーション能力を身につく
- プライベートでも役立つ内容が多い
- 体を動かす仕事が多く、運動不足になりにくい
- 業務量が多い
- 景気に左右される
- ブラック企業が多い
- 幅広い知識が必要
- 責任が大きい
- 朝が早い
- 職業によっては拘束時間が長い
- 様々なクレーム対応が必要
- 天気に影響される仕事が多い
- 真夏・真冬の現場がつらい
建築業界の将来性
女性の進出
「建築といえば男がする仕事」という風潮がありましたが、最近は変化しつつあります。
多様化の求められる現代では、積極的に女性を採用する企業も増えてきています。
建設業界に女性が少ない理由としては、肉体労働が多い、女性専用のトイレや更衣室が無い、子育てと両立できる体制が整っていないなどが挙げられます。
現在では、施工管理職でも昔のような肉体労働はほとんどありませんし、女性用の設備を計画する企業の増加、女性育休制度など、女性が働きやすい環境が整いつつあります。
また、建築業界で活躍する女性を増やすべく、女性の定着支援・女性の入職支援・女性リーダーの育成などの取り組みが行われています。
慢性的な人手不足である建築業界では、今後も女性が活躍できる場を設ける取り組みが行われていくでしょう。
働き方の改善
2024年4月から「働き方改革関連法」の適用が開始されました。
- 1日8時間・1週間40時間
- 36協定を結んだ場合、月45時間 かつ 年360時間の時間外労働が可能
- 災害復旧や大雪時の除雪など、避けることができない事由により臨時の必要がある場合には、労働 時間の延長が可能(労基法33条)
- 原則、月45時間 かつ 年360時間
※ただし、臨時的で特別な事情がある場合、延長に上限なし(年6ヶ月まで)【特別条件】
- 年720時間(月平均60時間)
- 年720時間の範囲内で、以下を満たす場合
※1.2~6ヶ月の平均でいずれも80時間以内
※2.単月100時間未満
※3.原則(月45時間)を上回る月は年6回を上限 - 災害からの復旧・復興に限り※1.2は適用しない
- 特別要項を満たさない場合に罰則を適用
- 違反した場合、6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられる
デジタル技術を導入する企業も増加しており、さらなる労働時間の短縮が期待されています。
ちなみに私の会社では、平均の残業時間は30時間未満で、フレックスタイム制が導入されたことにより、ある程度自由な時間で働く事ができています!
建設業界の賃上げ
2024年3月8日、岸和田総理大臣は建設業界の5%を超える賃上げを要請しました。
内容は以下のとおりです。
岸田総理大臣は建設業界のトップらと意見交換を行い、人手不足や賃上げが課題となる中、公共工事の「労務単価」を引き上げたことを踏まえ、業界としても5%を上回る賃上げを進めるよう協力を求めました。
8日、総理大臣官邸で開かれた建設業界の賃上げに関する意見交換会には、岸田総理大臣と関係閣僚、それに業界団体のトップらが出席しました。
引用:NHK NEWSWEB
政府側からは建設業界で人手不足や賃上げが課題となる中、働き方改革を促す法案の成立や政策パッケージの策定を目指しているほか、公共工事の賃金の基準となる「労務単価」を全国平均で5.9%引き上げたことなどが説明されました。
そのうえで、岸田総理大臣は「5%を十分に上回る賃上げを各社で強力に進めてもらいたい」と述べ、業界全体として賃上げを進めるよう協力を求めました。
建設業界の出席者からは、会員会社に賃上げを呼びかけるといった声や、国だけでなく民間が発注する工事でも労務費が適正に確保されるよう指導してほしいという意見が出されていました。
会議のあと、ゼネコンなどで作る「日本建設業連合会」の宮本洋一会長は「公共工事の労務単価を引き上げてもらったので、賃上げ要請には前向きに対応したい」と述べました。
鹿島建設、大林組、清水建設、大成建設、竹中工務店などの大手ゼネコンはすでに賃上げを発表しており、賃金が低い一方で、労働時間が長い建設業界の動向が変化しつつあります。
建設業界の需要
建設物は、定期的なメンテナンス・再建が必要で、建てたら終わりというわけではありません。
地震などの自然災害、建物の老朽化による維持管理・再建の需要は高まっており、今後も需要が加速する見込みです。
また、電気・ガス・水道・道路・公共交通機関などのインフラは、我々の国民の日常生活の支えとなっており、日本経済を円滑に進めるためにも必要不可欠です。
東京オリンピックの影響により、会場設営やインフラ整備で一気に建設業界の需要が高まりました。
先には、大阪万博、IR事業、リニア中央新幹線などの大規模プロジェクトが控えており、ますます建設業界が活発になると予想されます。
建築業界の課題
少子高齢化による人材不足・若手不足
建設業界は、平成4年をピークに年々減少傾向にあり、令和4年では、就業者数がピーク時よりも30.1%減少しています。
また、60歳以上の建築技能者の割合が25.7%と高齢化も進んでおり、10年後にはその大半が離職することが見込まれます。
最近では、女性や外国人労働者を積極的に採用する取り組みをしている企業もあり、賃金のアップ・労働環境の見直しも相まって、今後に期待されています。
資材の高騰化
近年、建築資材の価格が全体的に上昇しています。
原因として、原油価格の高騰、円安、ウッドショック、アイアンショックなどが挙げられ、その背景には、ロシア・ウクライナ戦争、アメリカ中国での木材需要の増加などがあります。
出典:国土交通省
- 生コンクリート (円/10㎥)
2023年4月 ¥178,500 (+21.0%)(2022年4月 ¥147,500)- 軽油 (円/kl)
2023年4月 ¥117,500 (-1.3%)(2022年4月 ¥119,000)- 異形棒鋼 (円/t)
2023年4月 ¥117,500 (+5.9%)(2022年4月 ¥111,000)- ストレートアスファルト (円/t)
2023年4月 ¥98,500 (+1.5%)(2022年4月 ¥97,000)- 再生アスファルト合材 (円/10t)
2023年4月 ¥98,500 (+15.2%)(2022年4月 ¥85,500)
今後は、早期に発注を行う、スライド条項(工事の契約締結後に賃金・物価水準が一定程度を超えた際に、請負代金を見直せる制度)を適用する、スペックダウンなどの対策をとることが必要となってきます。
まとめ
本記事では、建築関係の仕事について解説しました。
建築関係の仕事を目指している人、何の仕事をするか迷っている人、転職を考えている人に少しでも役立つ内容があれば幸いです。
私は建設業を3年努めてきましたが、比較的良い環境で働くことが出来ています。
建設業界には、課題もありますが、給与が比較的高い、転職先が多い、安定して需要があるなどの理由から非常にオススメの業界です。
以下の記事では、動物関係の仕事について紹介しています。
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