「あなたはカードをイラストを見て、どんな物語を思い浮かべますか?」
「ディクシット」は、美しくて幻想的なイラストが描かれたカードを使って、ヒントをもとに、みんなと“想像力”で通じ合うボードゲームです。
カードには一切の文字や説明がなく、描かれているのは抽象的で不思議なイラストのみ。見る人によってまったく違う物語が浮かんでくる、それこそがディクシットの魅力でだと思います。
表現・コミュニケーション系ゲームの代表で、2008年に発売されて以来変わらず人気を集めており、2010年のドイツ年間ボードゲーム大賞を受賞しています。現在でも、度々拡張が登場しており、全ての拡張を含めると1000枚以上のイラストカードがあります。
今回は、そんな「ディクシット」の魅力を紹介していきます!
定価 | 4950円(税込) |
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プレイ人数 | 3〜8人 |
プレイ時間 | 約30分 |
対象年齢 | 8歳以上 |
発売時期 | 2021年10月 |
販売元 | ホビージャパン |
デザイン | Jean-Louis Roubira |
出元 | Asmodee Editions |
ゲームの目的
プレイヤーが順番に「語り部」となり、ユニークなイラストカードを使ってヒントを出しながら他のプレイヤーに自分のカードを当ててもらうことを目指します。
全員に当てられても、誰にも当てられなくても失点になるため、“ちょうど良いヒント”が鍵です。他プレイヤーは語り部のカードを見破ること、もしくは他プレイヤーを惑わして票を集めることが狙いです。
想像力と心理戦が絶妙に絡み合い、ヒントの出し方が勝敗を左右するボードゲームです。

内容物(コンポーネント)
- ディクシットカード:84枚
- 投票ダイヤル:8枚
- 木製うさぎコマ:8個
- ゲームボード:1枚


スリーブサイズ
- カードサイズ:79mm×120mm(ラージユーロサイズ)
- 枚数:84枚
ゲームの準備
各プレイヤーは、各色のうさぎコマをボード上の初期位置に配置します。以降得点が入ればうさぎコマを得点分進めます。
その後、各プレイヤーは、各色に対応した投票ダイルを受け取ります。

全84枚のカードをシャッフルし、プレイ人数に応じて各プレイヤーに6枚ずつ配ります。
残りのカードは、裏向きにして山札とし、全員が取りやすい位置に置いておきます。
自分の持っているカードの中からいち早くヒントを考えついたプレイヤーが最初の「語り部」となります。
以降は、「語り部」の左隣のプレイヤーが新たな「語り部」となります。

ゲームの進行
「語り部」は自分の持っている6枚のカードの中から1枚を選び、そのカードのヒントを声に出して言います。
次に他のプレイヤーは、自分の手札6枚の中から「語り部」が言ったヒントにもっとも近いカードを1枚選びます。その後、各プライヤーは選んだカードを「語り部」に裏向きのまま渡し、「語り部」は自分の選んだカードと合わせて裏向きのままシャッフルします。



ヒントは、単語、文、歌、擬音、など基本的には自由に出すことができます。しかし、全員に当てられるもしくは全員が外すと得点を得ることができないので、難しすぎる、簡単すぎるヒントは避けて、良いあんばいのヒントを出すのがコツです。
「語り部」は混ぜたカードをランダムに、ゲームボード周りの番号が書かれたスロットに置いて行きます。(プレイヤー人数に応じて、4人なら1〜4、5人なら1〜5のスロットを使用します)


「語り部」以外のプレイヤーの目的は、語り部のカードを当てることと自分のカードを選んでもらうことです。各プレイヤーは、「語り部」のカードだと思われる番号に投票ダイヤルを合わせます。このとき、自分の番号に合わすことができません。





公式にはありませんが、語り部も自分のダイヤルを自分が出した番号に合わせておくとわかりやすいので、オススメです!
全員が投票ダイヤルの番号を決定したら、一斉に公開し誰がどのカードに投票したかを確認します。


以下の方法で計算します。
- ✕全員が語り部のカードに投票した場合、または誰も語り部のカードに投票していない場合
-
- 語り部は得点を獲得することができません。
- ✓プレイヤー(複数人)が語り部のカードの投票した場合
-
- 投票数に変わらず、語り部は、3点を獲得します。
✓全員が語り部のカードに投票した場合、または誰も語り部のカードに投票していない場合
- プレイヤー全員は、2点獲得します。
✓✕プレイヤー(複数人)が語り部のカードの投票した場合
- 語り部に投票したプレイヤーは、3点獲得し、それ以外のプレイヤーは、得点を獲得できません。
特典早見表 | ||
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語り部 | プレイヤー | |
語り部に全員が投票、もしくは全員が投票していない | 0 | 2 |
語り部に投票した(複数人):投票していない | 3 | 3:0 |
自分の出したカードが他のプレイヤーに選ばれた | 1 |
得点を獲得したプレイヤーは、1得点につき1マスうさぎコマを進めます。




場に並べた全てのカードは、表向きでまとめ、捨て札としておいておきます。その後、各プレイヤーは、手札が6枚になるように補充します。カードが足りなくなれば、捨て札をシャッフルし、再度山札としてください。
「語り部」の左隣のプレイヤーが次の「語り部」となり、STEP1~3を繰り返します。
ターンの終了時に30得点以上獲得しているプレイヤーが、ゲームの勝者となります。
公式ルール、「同じ得点のプレイヤーが複数いる場合は、勝利を分かち合ってください」と書いてありますが、継続して勝敗を付けるのも面白いですね!
3人プレイ専用ルール
「語り部」がヒントを考えて手札を出した後、他2人のプレイヤーはカードを1枚ではなく2枚選びます。したがって、場には合計5枚のカードが並ぶことになります。
上記以外にルールの変更はありません。自分が出したカードのうちどちらか1枚でも選ばれれば、そのプレイヤーは1得点獲得します。
ゲームのコツ
一定の人しか知らないアニメ・映画等の質問が効果的な場面も多いです。
回数をこなしていくと、相手の傾向が分かってくることが多いです。
あくまで自分の「そう思う」ではなく、相手の「そう思う」で考えることが大切です。
一見関係なさそうなカードでも、ヒントにつながる要素があるかもしれません。
レビュー
- 自由な表現で、カードごとにそれぞれの世界観を想像して考えるのが楽しい。
- イラストが幻想的で美しくい。いろんな物語が浮かんでくる。
- 子供から大人まで楽しめて、想像力や表現力のトレーニングにもなる。
- 拡張セットが豊富で、無限に遊ぶことができる。
- ゲーム中の会話や推理などで非常に盛り上がる。
- 人それぞれの感性の違いを楽しめる。
- 最短8人プレイが可能。ディクシットオデッセイを含めると最大20人までプレイ可能に。
- ヒントにセンスが求められる。年代や好みなども考慮すると慣れるまで少し時間がかかる。
- 少人数だと戦略が単調になりやすく、魅力が半減する。
まとめ・感想
「ディクシット」は、感性や思考の違いを楽しめるユニークなボードゲームです。
プレイヤーの個性が色濃く表れる為、毎回違った驚きと笑いがあります。
お子さんと遊んでも良し、家族と遊んでも良し、友達と遊んでも良しの定番パーティーゲームとして非常におすすめです。
10種類以上ある拡張を加えることで、基本セットに更なるアクセントを、本当に何度でも遊べてしまうのが「ディクシット」の良さですね。
是非あなたもディクシットの世界に飛び込んでみてください!


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