「これって本当にワサビの6…?」
相手の宣言を疑いながら、次の手をどう出すかを考える瞬間にドキドキするカードゲーム「スパイシー」。トランプのダウトを更に楽しくしたようなゲームで、誰とでも盛り上がるブラフ系ゲームの名作です。
今回は、そんな「スパイシー」の魅力を紹介していきます!
定価 | 2420円(税込) |
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プレイ人数 | 2〜6人 |
プレイ時間 | 約15分 |
対象年齢 | 10歳以上 |
発売時期 | 2020年1月 |
販売元 | 株式会社ケンビル |
デザイン | Zoltán Győri |
イラスト | Jimin Kim |
ゲームの目的
スパイス(チリ・ワサビ・コショウ)と数字(1〜10)を宣言しながらカードを出していき、最も多く得点を集めることが目的です。
相手の嘘を見破る、相手を騙す、手札を0にすることで得点を稼いでいき、ゲーム終了時に最も得点が多いプレイヤーが勝者です。

内容物(コンポーネント)
- スパイシーカード(黒色):100枚
- 世界の終わりカード(青色):1枚
- トロフィーカード(白色):3枚
- 辛さ百倍!カード(赤色):6枚



- カードサイズ:56mm×87mm(ボードゲームサイズ)
- 枚数:110枚
ゲームの準備
全てのスパイシーカードをシャッフルし、全員に6枚ずつ配ります。
残りのカードは、裏向きにしてテーブルの中央に置きます。

世界の終わりカードを山札の隣に垂直に立て、プレイ人数に応じた矢印の高さに差し込みます。

山札の横にトロフィーカード3枚を表向きに並べます。

最も若いプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。
ゲームの進行
スタートプレイヤーから順に時計回りで手番を行います。
自分の手番では、以下の2つの内いずれかを行います。
カードを出す
自分の手札のカード1枚を裏向きで場に出し、数字とスパイス(チリ・ワサビ・コショウ)を宣言します。
※宣言の内容は嘘でも本当でも構いません
- 【場の1枚目のカードの場合】:スパイスは自由ですが、数字は1.2.3のいずれかでなければいけません。
- 【場の2枚目以降のカードの場合】:スパイスは1枚目と同じもの、数字は1つ前の宣言よりも大きな数字でなければいけません。
- 【前の宣言が数字の10の場合】:引き続きスパイスは同じで、数字は1.2.3のいずれかでなければいけません。

※上記に反する宣言をしてしまった場合は、今出したカードを手札に戻しパスしてください。
自分の手札から最後の1枚を出した場合、そのことを他の全員にはっきり宣言してください。この宣言を忘れた場合、出したカードを手札に戻しパスしなければいけません。
最後の1枚が誰にもチャレンジされなかった、あるいはチャレンジされたものの勝利した場合、トロフィーカードを1枚受取り、ゲーム終了時の得点とします。
その後、トロフィーを得たプレイヤーは、山札からカードを6枚引いて新しい手札とします。

※チャレンジについては下で説明しています
パスをする
手番プレイヤーは、カードを出さずにパスすることができます。そうした場合、山札からカードを1枚引いて手札に加え、次のプレイヤーの手番となります。
各プレイヤーは、誰の手番であっても「数字の嘘」か「スパイスの嘘」を宣言して「チャレンジ」をすることができます。誰かがパスした後であっても問題なく「チャレンジ」することができます。


※宣言をせずにカードを公開した場合は、チャレンジに敗北します。
チャレンジの解決
場の一番上のカードを公開し、宣言した数字orスパイスを確認します。宣言した数字orスパイスが実際に嘘だった場合、チャレンジしたプレイヤーの勝利、そうでない場合は、チャレンジされたプレイヤーの勝利です。
チャレンジの勝者 | 場の全てのカードを取り、裏向きで得点とする。 |
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チャレンジの敗者 | 山札からカードを2枚引き、手札に加える。 |



その後、敗者の人が通常通り手番を行い、時計回りでゲームが続きます。
以下の3つの内いずれかの条件を満たした場合、ゲームは即座に終了します。
- 3枚のトロフィーカードが全て獲得された場合。
- 一人のプレイヤーが2枚のトロフィーカードを獲得した場合。
- 山札の一番上に世界の終わりカードが現れた場合。
得点計算
トロフィーカードを2枚獲得したプレイヤーがいる場合、そのプレイヤーが即座に勝利します。それ以外の場合は、以下の方法で得点計算を行います。
【獲得したスパイシカード(1枚1点)】+【トロフィーカード(1枚10点)】−【手札に残ったカード(1枚−1点)】

ヴァリアントルール
通常のルールに加えて、辛さ百倍!カードを1枚選んで一部のルールを変更します。慣れてくれば辛さ百倍!カードを2.3枚使用して遊んでみてください。

チリ大好き!(1〜3、チリ)
数字の1〜3を宣言する場合、宣言しなければいけないスパイスが決まっていたとしても、チリを宣言することができます。以降、次にチャレンジが起きるまでチリを宣言し続けます。

さあ始めよう!(1〜3)
8〜10の数字が宣言された場合、その次に1〜3の数字を宣言することができます。スパイスを変更することはできません。

スパイス泥棒(4)
カードを出して4を宣言した場合、自分の手を場の上に置きます。チャレンジされずに次のカードが出された場合、手の下のカードすべてを点数として獲得し、出されたカードのみが場に残ります。

風向きを変えろ(5)
5を宣言してカードを出した場合、自分の手札から2枚までのカードを選んで、出したカードの下に入れます。その後、入れたカードと同じ枚数のカードを山札から引きます。この方法で場に入れたカードは、チャレンジの対象とはなりません。

ひっくり返せ!(6.9)
6を9として、9を6としてみなすことができます。

コピーキャット(1〜10)
他のプレイヤーがカードを出した直後に「コピー!」と宣言し、前のプレイヤーの宣言した数字・スパイスと全く同じ宣言をしてカードを出すことができます。コピーしたプレイヤーに対して「嘘つき!」ということでチャレンジすることができ、コピーしたプレイヤーが勝利するには、両方の要素があっている必要があります。コピーに対して更にコピーを宣言することもでき、最後にコピーした人の左隣から時計回りでゲームが進行します。
ゲームのコツ
チャレンジに敗北すると、相手に得点を与える上、自分の手札が増えてしいます。むやみやたらにチャレンジするのではなく、タイミングを見計らいましょう。
ワイルドカードは、どちらかの要素が必ず一致する強カードです。できるだけ温存して、ここぞというタイミングで使用するのが効果的です。
意見パスは弱いように思えますが、適度にパスをすることでカードの信憑性が上がり、ブラフが活きるようになります。
レビュー
- トランプのダウトに近いルールで、馴染みやすい。
- 駆け引きと心理戦が熱く、ブラフゲームの醍醐味を味わえる。
- カードが豪華仕様で、目を引く。
- 誰とでも盛り上がりやすく、パーティーゲームに最適。
- 追加ルールを加えることで、少し慣れてきた人向けの遊び方もできる。
- カードの裏面に傷がつきやすいのでスリーブ推奨。
まとめ・感想
「Spicy」は、ウソをつく楽しさと、相手のウソを見破るスリルが詰まったカードゲームです。シンプルながら「スパイス×数字」の2重ブラフという要素が新鮮で、一度遊ぶとクセになります。
特に、大人数でわいわい遊ぶ場面では、定番の盛り上げ役として大活躍間違いなしです。初心者でもすぐ覚えられるルールなので、ブラフゲーム・パーティーゲームのレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
是非遊んでみてください。
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