「ルールは簡単、でもしっかり悩めるゲームがしたい」
そんな方にオススメなボードゲームが「デワン」です。
プレイヤーは部族の長となり、資源が枯渇した世界で新天地を求めて旅をしながら野営地ふを築いていきます。
派手な戦闘はないものの、陣取りと読み合いによる駆け引きは非常に濃密で、気づいたらどっぷりハマってしまいます。
今回は、そんな「デワン」の魅力を紹介していきます!
| 定価 | 6600円(税込) |
|---|---|
| プレイ人数 | 2~4人 |
| プレイ時間 | 約40分 |
| 対象年齢 | 10歳以上 |
| 発売時期 | 2026年2月 |
| 販売元 | ホビージャパン |
| デザイン | Johannes Goupy Yoann Levet |
| イラスト | Arthus Pilorget |
ゲームの目的
地形カードを集めて移動しながら、野営地を配置し、条件を満たして得点を稼いくことが目的です。
一手ごとの選択は「カードを取る」か「配置する」だけです。しかし、その選択が盤面と得点に大きく影響するため、常に悩ましい判断が求められます。

内容物(コンポーネント)
- デワントークン: 1枚
- 得点記録用紙 :1冊
- 領域タイル :10枚(初期4枚、中立6枚)
- 地形カード :55枚
- 物語タイル: 24枚
- シナリオタイル: 5枚
- ベリートークン :15枚
- 野営地 :36個(4色×9個)
- 部族ボード: 4枚
- 火山領域タイル :1枚
- 豪雨領域タイル: 1枚
- 魚トークン :20枚
- 水域マーカー: 8枚
- 溶岩マーカー: 8枚
- イベントタイル :1枚

スリーブサイズ
- カードサイズ:43mm×65mm(ミニユーロサイズ):55枚
ゲームの準備
5つあるシナリオの内1枚を選び、プレイエリアの近くに置きます。


各プレイヤーに初期タイル1枚をランダムに割り当て、プレイ人数に等しい枚数の中立タイルとそれぞれランダムな向きで組み合わせてゲームボードを作ります。
ゲームマップの形は、各シナリオタイルの裏面に記載されています。


ゲームマップ上の「ベリーアイコン」のある地形にベリートークンを2枚ずつ置きます。

【説明書の図を取る】

各プレイヤーは、部族ボードとそれに対応する色の野営地を9個受け取ります。
野営地の内8個は個人ボード上の指定スペースに置き、1個は初期タイルの中央に配置し、初期野営地とします。

物語タイルをシャッフルして5枚引き、ゲームボードの横に並べます。残りの物語タイルは左側に置いておきます。
地形カードをシャッフルし、各プレイヤーに2枚ずつ配ります。その後、山札から6枚を引いてゲームボードの横に並べます。残りの地形カードは左側に置いておきます。
これらをディスプレイとします。

適当な方法で決めたスタートプレイヤーが、デワントークンを持ちます。
スタートプレイヤーの右隣の人から反時計回りに、ディスプレイにある物語タイル5枚の内1枚を選んで獲得し、個人ボードの一番左のスペースに配置します。
ディスプレイから物語タイルを獲得した場合、山札の一番上のタイルを引いてディスプレイに補充します。
※ディスプレイでなく、山札の1番上の物語タイルを獲得することもできます。

ゲームの進行
デワントークンを持っているプレイヤーから時計回りに手番を行います。
手番では以下の2アクションの内、どちらかを行います。
①カードを2枚獲得する
ディスプレイから隣接している地形カード2枚を獲得することができます。
カードを獲得した場合、山札に近い方から順にディスプレイのカードを補充します。
- 山札からカードを引くことはできません。
- 手札は何枚でも持つことができます。
- 山札が尽きた場合、捨て札をシャッフルして新たな山札を作ります。


②野営地を1つ置く
出発地点として自分の野営地を1つ選び、水域スペース以外の目的地を設定します。通過する各マス(出発地点と目的地を含む)に対応する地形カードを捨て札にし、目的地に野営地を置きます。
- 2種類の地形が記されているカードは、使用する際にどちらかの地形を選択します。
- 出発地点が初期野営地の場合、任意のカード1枚を捨てることができます。
- 水域ゾーンでは、1枚のカードの使用でその水域ゾーン内を何マスでも移動することができます。
- 他のプレイヤーの野営地があるマスを通過した場合、カードを捨て札にする代わりに、その野営地を置いているプレイヤーにカードを渡します。

【ベリートークン】
野営地を置いたゾーンに1枚以上のベリートークンがある場合、そのうちの1枚を獲得します。
※1度に獲得できるのは1枚だけです。別の野営地を置いたときにもう1枚のベリートークンを獲得することができます。

【野営地を置いた後】
2、4、6個目の野営地を置いたとき、ディスプレイにある物語タイルの内1枚を獲得することができます。獲得した物語タイルは、個人ボード上の空きスペースに左詰めで置ていきます。
タイルを獲得した場合、即座にディスプレイのカードを補充します。

3,5,7個目の野営地を置いたとき、手札の地形カード1枚を部族ボードの下側に差し込みます。(2種類の地形が記されているカードは、どちら1種類が見えるように差し込みます)

ゲーム中、物語タイルの条件を達成することによって得点を獲得することができます。
物語タイルを達成するためには、タイルに示された条件を満たす必要があります。
- 物語タイルに同じ地形が複数示されている場合、その地形の別々のゾーンに野営地を置かなければいけません。
- 物語タイルに水域が複数表示されている場合、それぞれ別々の水域ゾーンに隣接して野営地を置かなければいけません。(1つの野営地が複数の水域ゾーンに隣接することもあります)
- 物語タイルに資源アイコンが複数示されている場合、その数だけ別のアイコンに隣接して野営地を置かなければいけません。(1つのアイコンに野営地が複数隣接していても、1つしか条件を満たしません)
部族ボードの下に差し込まれている地形カードは、対応している地形1つ分として見なされます。そのカードにシンボルがある場合、対応するシンボル1つ分として見なされます。


手番終了時、部族ボード上の条件を満たしている物語タイルを上にずらして達成済にします。その後、達成した物語タイル1枚ごとに、山札から1枚地形カードを引きます。
※物語タイルは一度に何枚でも達成することができます。

誰かが最後の野営地を置いた後、全員の手番が等しくなるよにうに手番を行い、ゲームは終了となります。その後、各プレイヤーは得点記録用紙を使って得点計算を行います。
| 得点計算 | |
|---|---|
![]() | 達成した物語タイルの得点。 |
![]() | 達成した物語タイル、部族ボードに差し込んだカードの火1つごとに1点を得ます。(最後の野営地を置いたプレイヤーは追加で1火) 最も多くの火を持っているプレイヤー全員は追加で4点を得ます。 |
![]() | ゲームボード上で自分の野営地が2個以上つながっているグループ1つにつき4点。 |
![]() | 獲得したベリートークン、部族ボードに差し込んだカードの見えているシンボル1つにつき2点。 |

これらの得点を合計して、最も多くの得点を獲得したプレイヤーが勝利です。
追加シナリオ
「デワン」には3つの追加シナリオがあります。追加シナリオでは各追加シナリオ用のタイルを準備し、以下のルールが適用されます。
ゲーム開始時、ディスプレイを準備した後、プレイ人数ごとにランダムなカードを抜きだしてイベントタイルの上に置き、山札を作ります。(残りのカードをサプライとします)
- 2人ゲーム:6枚
- 3人ゲーム:8枚
- 4人ゲーム:10枚
【イベントタイルの様子】


各シナリオで、「カードを2枚獲得する」アクションを実行した後、イベントタイルの上の山札からカードを補充します。
山札から最後のカードを引いたとき、イベントが発生し、そのプレイヤーが即座に解決します。
その後、前述の枚数のカードをサプライから補充します。

※物語タイルの達成した時、山札からではなくサプライからカードを1枚引きます。
※もう残っていないマーカーを置いたりトークンを得たりする場合、イベントのその部分は無視します。
豪雨

- シナリオタイルの裏面に記されている位置に豪雨領域タイルを置きます。
- ゲームボードの近くに水域マーカーを置きます。
- 水域シンボル付きの物語タイル5枚を取り除きます。
イベント発生時
す既存の水域スペースに隣接していて空いてる非水域スペース1つに水域マーカーを置きます。以降、そのスペースは水域と見なされます。
※1つのゾーンが2つに分かれた場合、より大きいゾーンにベリートークンを移動させます。同じ場合は均等に振り分け、余ったベリートークンはランダムに配置します。
| 得点計算 | |
|---|---|
![]() | 通常ルールと同じ。 |
![]() | 通常ルールと同じ。 |
![]() | 自分の野営地が1つ以上ある森林・山岳ゾーン1つごとに3点。 |
![]() | 獲得したベリートークン、部族ボードに差し込んだカードの見えているシンボル1つにつき2点。獲得したベリートークンとアーティファクトシンボルのペア1つごとに4点。獲得したベリートークン、部族ボードに差し込んだカードの見えているシンボル1つにつき2点。 |
火山

- シナリオタイルの裏面に記されている位置に火山領域タイルを置きます。
- ゲームボードの近くに溶岩マーカーを置きます。
イベント発生時
火山か溶岩マーカーに隣接して空いている非水域スペース1つに溶岩マーカーを置きます。
※野営地を置くとき、溶岩マーカーと火山を通過することは出来ません。
※1つのゾーンが2つに分かれた場合、より大きいゾーンにベリートークンを移動させます。同じ場合は均等に振り分け、余ったベリートークンはランダムに配置します。
| 得点計算 | |
|---|---|
![]() | 通常ルールと同じ。 |
![]() | 通常ルールと同じ。 |
![]() | 自分の野営地が1つ以上隣接している水域ゾーン1つにつき2点。 他プレイヤーの初期野営地に隣接している自分の野営地1つにつき2点。 |
![]() | 獲得したベリートークンと火シンボルのペア1つごとに3点。 |
湖上の村

- 水域スペース上に野営地を置くことができるようになります。
- 野営地を置いた水域ゾーンは湖上の村となり、以降その水域ゾーンには誰も野営地を置けなくなります。
- 湖上の村は出発地点として利用でき、最初に水域カードを捨てることで、その水域ゾーンの任意のスペースが出発地点になります。
- 湖上の村を通過する場合、水域カードを野営地を置いているプレイヤーに渡さなければいけません。
※湖上の村は、水域ゾーンに隣接しているとは見なされません。
イベント発生時
湖上の村を最低1つ持っているプレイヤーは、手札から任意の種類の地形カードをちょうど1枚捨て札にできます。そうしたプレイヤーは湖上の村1つごとに魚トークンを1枚得ます。
※魚トークンはイベントを発生させた人から手番順でとります。
| 得点計算 | |
|---|---|
![]() | 通常ルールと同じ。 |
![]() | 通常ルールと同じ。 |
![]() | 各水域ゾーンごとに、最も多くの野営地を隣接させているプレイヤーは6点。 複数いる場合、各プレイヤー3点。 |
![]() | 獲得したベリートークンと顔料シンボルのペア1つごとに3点。 |
![]() | 魚トークン1枚につき3点。 |
ゲームのコツ
序盤は物語タイルに沿っていかにエリアを早取りするかが大事になってきます。
特に中央付近や分岐点が多い場所は強エリアなので優先的に確保しましょう。
条件に合わないなら完全無視も1つの手です。
カードが揃ったらすぐ置くのはかなり弱いです。
- 相手より先に重要エリアに入る時だけ置く
- あえて1ターン待ってベストポジションを取る
置けるのではなく、置く価値があるかで考えましょう。
どの地形を集めているか、どの方向に伸びているか、物語タイルの達成状況から先読みして相手の最前手を潰しておきましょう。
相手の狙いを考えることで、自分の機会損失も未然に防ぐことができます。
野営地を一気に置き切る、ラスト配置を逆算する、終了トリガーを意識することでゲームの終了をコントロールしましょう。
野営地を全て起ききることができるかが勝敗の分かれ道です。
レビュー
- アクション2つの内1つを選択するだけなのでルールが簡単。
- シンプルなルールだが、各所に悩ましい要素が組み込まれている。
- プレイ人数によって戦略を立てるのが楽しく、何人でプレイしても駆け引きが熱い。
- 通常ルールだけでも十分なやりごたえがあるが、追加シナリオがあることによって更にリプレイ性が増している。
- 1ゲームでかなり満足できる内容。加えて、1ゲーム40分程度と丁度いい。
- 運要素が少なめで、思う存分実力を発揮できる。
- ダブルレイヤーの部族ボードや物語タイルなどコンポーネントが豪華。
- 収納の仕方の説明書が入っており、綺麗に収納できる。
- プレイヤー間の実力差が出やすい。
- もう少し物語タイルのバリエーションが欲しい。
まとめ・感想
手軽さと奥深さを兼ね備えた「デワン」は、ボードゲーム初心者から上級者まで誰にでもオススメできる万能作品です。
行動はたった2択ですが、その一手が将来の展開を大きく左右するため、常に先を見据えた判断が求められます。
物語タイルによる目標設定も分かりやすく、ただの陣取りに終わらない面白さが魅力です。
派手さこそないものの、じっくり考えるゲームが好きな方には非常に刺さる作品で、遊んだ人たちにも非常に高評価です!
是非遊んでみてください。







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