正体隠匿ゲームが好きなら、一度は遊んでみてほしいのが「囚徒たちの夜」。ゲームマーケット2024秋で発表され人気を博した韓国生まれの正体隠匿ゲームです。
暴動によって混乱に陥った刑務所。囚徒たちの中には、囚人服に身を包んで紛れ込んだ1人の刑務官、通称“ネズミ”が存在します。
囚徒たちは、それぞれ自分が犯した犯罪について質問に答えながら、誰が刑務官なのかを見抜かなければなりません。
しかし、面白いのが、ただ刑務官を見つければ勝ちというわけではないことです。
刑務官は正体を隠し通すだけでなく、囚徒たちの犯罪を推理して言い当てれば、たとえ正体を見破られていても逆転勝利できます。
今回は、そんな「囚徒たちの夜」の魅力を紹介していきます!
| 定価 | 2750円(税込) |
|---|---|
| プレイ人数 | 3~6人 |
| プレイ時間 | 約20分 |
| 対象年齢 | 13歳以上 |
| 発売時期 | 2026年7月4日 |
| 販売元 | グループSNE |
| デザイン | studio july |
ゲームの目的
囚徒は、囚徒たちに紛れ込んでいる「刑務官」を見つけること。刑務官は、囚徒たちに正体を見破られないようにすることが目的です。
最大5個の質問に対してYES・NOで回答し、「刑務官」を投票で当てることができれば囚徒の勝利です。
ただし、「刑務官」は、囚徒全員の犯罪を言い当てることができれば、たとえ正体を見破られていても逆転勝利することができます。

内容物(コンポーネント)
- カード:51枚
- 質問カード:30枚
- 回答トークン:24個(6色×4個)

スリーブサイズ
- カードサイズ:56mm×87mm(ボードゲームサイズ)
- 枚数:81枚
ゲームの準備
質問カード30枚をシャッフルし、山札を作ります。

各プレイヤーは色を1つ選び、その色の回答トークン4個(YES3個、NO1個)を受け取ります。
回答トークンは裏向きにして、手元に並べておきます。

犯罪カードの中から「刑務官」カードを抜き出し、「プレイヤー人数−1」枚をランダムに引きます。そこに「刑務官」カードを加えて、各プレイヤーに1枚ずつ裏向きで配ります。

罪の名前が書かれたカードを受け取ったプレイヤーは囚徒として、「刑務官」を探さなければなりません。
一方、「刑務官」カードを受け取ったプレイヤーは、囚徒たちを騙して生き残らなければなりません。

ゲームの進行
①質問カードの公開
質問カードの山札の上からカードを1枚公開します。

②回答トークンの選択
各プレイヤーは公開された質問を確認し、その質問に対して「YES」か「NO」で答えます。
囚徒は自分が犯した罪に当てはまるかを考え、刑務官は他のプレイヤーの犯罪を想像しながら判断します。
選んだ回答トークンを質問カードの近くに裏向きで置きます。全員が回答トークンを置いたら、一斉に公開してください。

「YES」の回答トークンはそのままカードのそばに残し、「NO」の回答トークンは、それぞれのプレイヤーが回収します。

③ラウンドの終了
以下のいずれかの条件を満たした場合、ラウンドを終了し、次の推理フェイズに進みます。
- 誰かが「YES」の回答トークン3つを全て出しきった。
- 5枚目の質問カードが公開された。

このフェイズでは誰が刑務官なのかを推理します。
①犯人カードの追加
推理を始める前に、すべてのプレイヤーの犯人カードを集めて1つにまとめます。そこにランダムに引いた犯人カードを1枚加え、シャッフルします。
そして、それらのカードを表向きに並べます。
最後に加えた犯罪カードは、誰も見たことが無いカードになるため、囚徒と刑務官の両方を混乱させます。

②推理
場に残っている回答トークンをヒントに、犯罪カードが誰のものなのかを推理します。
- 囚徒たちは刑務官を探さなければならないので、回答に最も違和感のあるプレイヤーを探します。
- 刑務官は、囚徒たちがどのような犯罪を犯したのかを推理すると同時に、自分が罪を犯した囚徒のフリをしなければなりません。

プレイヤー全員が誰が誰に投票するかを決めるか、5分たったら投票へ移ります。

囚徒にも関わらず、刑務官ではないかと疑われたプレイヤーは自分の犯罪をカミングアウトすることもできます。
しかし、後述する投票で刑務官に自分の犯罪を教えることになってしまいます。
③投票・勝利判定
全員同時に刑務官だと思うプレイヤーを指差します。最多得票者が複数いる場合は、それ以外の全員で再投票を行います。


刑務官は「どの囚徒がどの犯罪を犯したのか」を推理し、それぞれのプレイヤーの前に犯罪カードを配置していきます。
見事全員の犯罪を言い当てることができれば、刑務官がゲームに勝利します。


| 刑務官以外のプレイヤーが最多得票者 | 刑務官 |
|---|---|
| 最多得票者が刑務官であったが、囚徒たちの犯罪を全て言い当てた | 刑務官 |
| 最多得票者が刑務官で、囚徒たちの犯罪を一つでも間違えた | 囚徒たち |
ゲームのコツ
「他のプレイヤーと回答が被りやすそう」「いろんな犯罪に当てはまりそう」ということを意識して回答すると、自分の犯罪を特定されにくくなります。
囚徒たちは、基本的に質問カードに正直に答えなければならないため、回答トークンの状況から相手の犯罪を推理することが重要です。
特に、YESトークンが3個出そうになった段階からは、しっかりと推理を始めましょう。
一方、刑務官は、早くゲームを終わらせてヒントを少なくするのか、それともゲームを続けて回答をじっくり観察し、犯人を特定するのかを判断する必要があります。
まったく同じ回答のプレイヤーが複数いた場合は、その中の誰かが刑務官の可能性が高いです。回答が被っているという事は、複数の犯罪に当てはまる可能性が高いからです。
ただし、同じ回答だからといって必ずしも怪しいとは限りません。ほかの回答トークンや犯罪カードとの組み合わせも確認しながら考えるのがポイントです。
レビュー
- 「これってほんとに犯罪なの?」と思うようなものから、一般的なものまでたくさんの種類の犯罪があり、組み合わせ次第で何度でも遊べる。
- 犯人を探すのではなく、逆に刑務官を探すという発想が面白い。
- 質問カードと回答トークンを元に会話をするので、正体隠匿ゲームになれていない人でも話に入りやすい。
- 回答トークンを使ったシステムが楽しい。
- 囚徒はうそをつけないが、その人の捉え方でYESとNOが変わるので、感覚のずれで時々笑いが起こる。
- 何度がプレイした感じ、刑務官が有利に感じる。会話の内容や回答トークンを見て容易に推測出来てしまう。
- 囚徒は基本的にうそをつけないので、人狼系の正体隠匿ゲームが好きな人には合わない可能性がある。
まとめ・感想
「囚徒たちの夜」は、質問への回答を手掛かりに、誰がどんな犯罪を犯したのかを推理していく心理戦が楽しいゲームです。
ゲームマーケットで販売されてからずっと気になっていた作品だったので、今回実際に遊ぶことができてよかったです。実際に遊んでみると、回答トークンやYESの数を手掛かりに、「この回答は誰のものなのか?」と考えていくのが楽しく、思っていた以上にワイワイ盛り上がりながら遊ぶことができました。
一方で、普段からボードゲームを遊び慣れている自分としては、推理の幅に若干物足りなさを感じる部分もありました。
ただ、これは決して悪い意味ではなく、ルールがシンプルでゲームの流れも分かりやすいため、ボードゲーム初心者にはちょうどいい作品だと思います。
複雑なルールを覚える必要がなく、「回答から相手のことを推理する」という面白さをすぐに体験できるのは大きな魅力です。
是非遊んでみてください。



コメント